労働安全衛生

労働安全衛生の考え方

SIIでは、すべての社員が「安全で、安心して働ける」、すべての社員が「心身ともに健康である」ことが企業を支える根幹をなすものと考えています。
2008年に定めた「SIIグループ労働安全衛生方針」のもと、SIIグループすべての拠点において、工場災害及び労働災害の未然防止や、高いレベルの安全を追求し、快適な職場環境づくりに継続的に取り組んでいます。

SIIグループ労働安全衛生方針

基本理念
SIIグループは、国内・海外で働くすべての社員が安全で、安心して働ける労働安全衛生環境の維持向上と、すべての社員が心身ともに健康であることが企業体質の根幹をなすものと考え、基本方針を定め事業活動を行います。
基本方針
労働災害の撲滅と健康の増進を図り、安全衛生水準の向上に努めます。
安全衛生リスクの低減を図るため、社内体制を整備し、目標を定めて継続的改善を行い、快適な職場づくりに努めます。
SIIグループ労働安全衛生方針並びにその他必要事項を当社で働くすべての社員に周知し、安全意識高揚を図ります。
労働安全衛生に関する法規制、当社が同意するその他要求事項およびSIIグループ内の規定、基準を遵守します。

SIIグループ労働安全衛生管理体制

SIIでは事業所単位の安全管理体制に加え、グループ横断で安全管理を統括するSIIグループ安全管理運営機構を構築しています。 拠点の担当者で構成する「SIIグループ安全管理担当者会議」では、各拠点の活動報告のほか、法令改正や社内ルールの確認など、安全に関する情報の共有化を図っています。
今後は海外拠点との情報の共有化も視野に入れながら、グループ内の安全管理レベルのさらなる向上に取り組んでいきます。

安全に関する点検

SIIでは安心して働ける労働安全衛生環境の維持向上のため、毎年事業所毎に行なう職場安全巡回等に加え、海外の製造拠点を含めたSIIグループ全拠点を対象に、「総合安全点検」を実施しています。
総合安全点検は、「自主点検」と「現地監査」の二つで構成されています。自主点検はSIIグループ安全管理運営機構で定める機能別(防火防災、安全衛生、化学物質、機械設備など)に主管部門で作成したチェックシートを用いて、毎年拠点ごとに行います。現地監査は各主管部門の合同メンバーが定期的に各拠点に出向いて行います。監査で検出された指摘箇所を是正することにより、職場の安全性の向上を図っています。

また、総合安全点検の結果は、拠点毎のフィードバック、共有事項などの水平展開を行うとともに、代表取締役社長を委員長とするCSR委員会で報告し、点検・監査を実施した拠点のみならず経営トップとも共有しています。

普通救命講習会の実施

AED(自動体外式除細動器)の導入に伴い、SIIの国内各拠点では普通救命講習会を定期的に開催しています。 これまで延べ2,434名(2022年度は0名)の社員が受講し、救命技能を身につけました。SIIの社員が1人でも多く救命技能を身につけられるように、今後も継続的に救命講習を実施していきます。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、各拠点とも実施を見送りました

化学物質管理の対応

2016年に労働安全衛生法が改正され、事業者には、一定の危険有害性が確認されている化学物質についてリスクアセスメントが義務付けられました。
SIIでは、国内の全拠点を対象にリスクアセスメントを実施して、使用する化学物質などの危険性または有害性を特定し、取扱者への危険や健康障害を生じるリスクを見積り、リスク低減対策の検討及び実施を講じました。また、リスクアセスメントの結果については作業場で働くすべての社員へ周知を行いました。

また、2022年には、労働安全衛生法関係政省令等が一部改正され、2022年から2024年にかけて、化学物質管理に関しての新たな規制が施行されます。SIIでは、化学物質による労働災害防止のため、新たな規制に準拠した社内での対応を明確化して、順次、展開をしています。

今後も、化学物質の定期的な棚卸の実施や職場巡視など、各拠点の運用ルールに基づいて、使用化学物質の把握と適切な管理を継続していきます。