SII キャラクター

技術系(プリントヘッド開発)

髙橋 美咲Misaki Takahashi

エスアイアイ・プリンテック 設計部 2011年入社

大学での重要な研究テーマであった「磁性」が関係する製品として、プリンターのメーカーを志望していました。しかし、業種を絞って就職活動をしたわけではありません。合同説明会でさまざまな企業の説明を聞いて、どの業種にも私が活躍できるテーマがあるのだと気付き、当初志望していた以外の業種や活動中に初めて知った企業なども回りました。話を聞くことでそれまで持っていた印象が変わるので、あまり業種を絞らずにより多くの企業を見て回ったほうがいいと思います。結果として、私が当初の志望に合うSIIに決めたのは、技術面接の時に私の研究テーマについてしっかりと話を聞いてくれたからです。学生一人ひとりに真摯に向き合っていると感じ、素直に「いい会社だな」と思ったことが最大の理由です。

街に、暮らしに用途が広がる多彩なデジタルプリンティング 産業用プリンターの基幹部品を開発

身近な製品の印刷に使われるプリントヘッド

デバイス開発 職場風景1

私はSIIから関連会社のエスアイアイ・プリンテックに出向しています。エスアイアイ・プリンテックは、産業用プリンター向けのプリントヘッドを製造しています。プリントヘッドとは、プリンターのキーデバイスで、街や暮らしの中で見かける大型の看板や洋服のカラフルな布地、木目調や大理石調の建材を印刷するのに使用されています。
最近では凹凸のある対象物への印刷が可能となり、さらに多くの分野で使われるようになりました。エスアイアイ・プリンテックの製品は一般の方々の目に触れることはほとんどありません。しかし、私たちの暮らしのすぐ身近にあるものに活用されています。
私はプリントヘッドを開発する設計部に所属し、基幹デバイスとなるPZTチップの加工方法の検討を担当しています。PZTとは電圧をかけると変形する圧電素子で、プリンターの微細なインクを吐出させる重要なデバイスです。その製造方法や 加工性・特性の優れた新規材料の調査を行っています。

プリンターメーカーとともに新しい価値を作り出す

デバイス開発 職場風景2

エスアイアイ・プリンテックのお客様は大型デジタルプリンターメーカーになります。デジタルプリンター業界は現在、紙の媒体だけでなく生地に印刷する「捺染」や建材へとその用途を広げています。その分競争も激しく、プリンターメーカーとデバイスメーカーのWin-Winの関係が大切になります。私たちがより良いプリントヘッドを開発し提供することで、お客様はさまざまな印刷が可能となるプリンターを製造することができます。
そうした背景のもと、私たちエスアイアイ・プリンテックへは、「こんな印刷を可能にしたい、こういった性能のプリンターを作りたい」という依頼が寄せられます。その目的や仕様に合わせて自社製品であるプリントヘッドをカスタマイズします。その際、プリントヘッドの構造や構成部品が既存のデバイスからわずかに変わるだけでも、思いもよらない不具合が発生することがあります。
例えば、目に見えないサイズのインクを吐出するPZTチップ。そこに刻まれるインクの経路や穴は、数十ミクロンという微細なものです。位置をわずかにずらしただけで不良品の発生率が高まったりします。また、他の部品と組み合わせてみて初めてわかる不具合もあります。そのため、これまでに蓄積されたノウハウや実績を基に製品化に向けて試作・解析を繰り返していくのが私の仕事です。納期など時間の制約もあるため、無事に完成したときはホッとします。

今までにない製品のための研究・開発も同時に行う

デバイス開発 職場風景3

仕様を満たす製品を作るだけでなく、より製造しやすい構造や生産の方法を提案できれば、生産コストが抑えられ、不良品の発生率も下がり、安定した出荷につながります。そうすることでお客様にも製造現場にも喜んでもらえるため、出来上がったときはやりがいを感じます。
プリンターメーカーからの依頼に加えて、今までにない性能を持つ新製品の開発も行っています。これまでにはRC1536という、全く新しい構造で インクを循環させながら吐出する方式のプリントヘッドの立ち上げや、多種多様な種類のインクに対応できるPZTチップの製造方法の検討・量産化立ち上げにも関わりました 。印刷物に新しい価値を持たせられるようなプリントヘッドには、より高い開発力が求められます。まだ思うようにいかないことばかりなので、さらに経験を積んで多くのノウハウを身に付けたいです。