SIIのコア技術

VisionSIIの目指す未来

先進技術が開く新しい社会
「Society5.0」

コンピュータやネット上のサイバー空間（仮想空間）とフィジカル空間（現実空間）を融合させた、超スマート社会「Society5.0」。フィジカル空間から得られる膨大な情報をサイバー空間へと収集し、サイバー空間上で人工知能（AI）によって解析して、その結果をフィジカル空間で活かすことによって、社会課題の解決とともに経済発展を目指すものです。

Society5.0の実現には、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させるための「IoT（Internet of Things）デバイス」が不可欠であり、それらを構成する電子部品や精密部品には、小型、精密、高品質、さらに低消費電力や低廃棄ロス、長寿命などが求められています。

SIIの技術力で、
サステナブルな
社会づくりに貢献

セイコーインスツル（SII）では、そのような高付加価値の精密部品や電子部品を提供することで、Society 5.0の実現とさらなる発展を支えています。

例えば、デバイスの動力源となる小型電池などは、より小さく、高容量化が求められています。また、ウェアラブルデバイスに使われる水晶振動子もそれまでよりもさらに小型化や省電力化を求められます。これらはまさに当社が強みとする「匠・小・省」を活かした技術であり、これからの未来の基盤をつくる重要な技術です。

他にも、年々拡大するデータセンターのストレージ冷却ファン用のミニチュアボールベアリングや、産業印刷のデジタル化に貢献するインクジェットプリントヘッドなど、当社ならではの精密加工、微細化技術を活かした製品は様々な場所で活躍の場を広げています。

これからも私たちは、長年培ってきた「匠・小・省」の技術を進化させるとともに、お客さまに寄り添い、お客さまの視点を最重要視した、徹底的なデザイン・イン* の開発活動を進めることで、「Society5.0」の実現を支えるデバイスソリューションを提供し、サステナブルな社会づくりに貢献します。

* デザイン・イン: 顧客製品の仕様が固まる前の、製品開発の段階から積極的な技術提案を行い、連携開発していくこと。早い段階から顧客企業と共同することで、ニーズに合った機能向上やトラブルの早期解決など細やかな対応ができ、開発の効率化、生産性の向上、高品質な製品の開発を可能とする。

SIIのデザイン・イン活動事例

SIIでは、数年前より新たにヘルスケア機器領域への展開を開始。例えば小型電池では、搭載される顧客製品の新シリーズ投入に際して、開発段階から顧客製品の薄型化のニーズを掘り下げ、課題解決に向けたタイムリーな技術開発を行い提案しました。結果、顧客製品の小型・薄型化に貢献するとともに、新シリーズにおける当社シェアを拡大し、顧客との信頼関係構築にも繋がりました。

このように、顧客のニーズに合った開発提案活動を強化することで、スピード感あるソリューション提供を可能にするビジネスモデルを構築しています。