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Job Interview 05

早く、安く、品質よく。
産業用プリントヘッドの安定製造に向け
試行錯誤を繰り返す。

Kana Kiman

2016年入社

エスアイアイ・プリンテック株式会社出向
製造一部 生産技術一課

Career

2016

生産技術部に配属

タイルや壁紙などの建材、物流向けの段ボール、スカーフなどの布地といった幅広い材質に印刷できる産業用インクジェットプリンターに興味を持ち、SIIに入社。学生時代のレーザー装置を使用した研究の経験を買われ、生産技術部に配属され、プリントヘッドの心臓部品のサブ担当を2年間務める。

2018

プリントヘッドの心臓部品の開発メイン担当に

プリンターの心臓部分ともいわれるプリントヘッドの中でも、印刷性能を大きく左右する1μm(1μm=1,000分の1mm)以下の超微細高精度加工を要する重要部品の開発メイン担当に。プリントヘッドの品質向上のため、製造工程の不良低減や工数削減、作業プロセスの改善、材料メーカーの選定などに携わる。

#01

Job

泥臭く改善を積み重ねることが、
お客さまと会社の利益に直結する

インクの液適量・直進性・速度均一性などプリントヘッドのインク吐出性能を左右する超微細高精度加工の重要部品。私が製造に携わっているのは、産業用プリンターのプリントヘッドにおける心臓とも言えるこの部品です。いかに早く、安く、品質よく製品を作れるか。この3点にこだわりながら、安定して量産するためには生産効率の向上が欠かせません。

効率的に製品を作ればコストを圧縮できるだけでなく、生産スピードの向上、生産量の増加が可能となり、急なお客さまの要望にも柔軟に対応できるようになるのです。プリントヘッドの製造工程には手作業が複数存在します。装置に部品を入れる、部材を加工する…。これらの作業工程を一つひとつ見直し、時には新たな装置を導入することで、作業者の誰もが同じ品質で部品を製造できるように改善しています。

部品の品質不良の低減は、コスト削減に直結します。品質不良になるとそこまで積み上げてきた価値が一気に崩れ結果として利益が少なくなってしまうため、発生原因を突き止めて、品質不良率を限りなくゼロに近づけていきます。例えば、インク吐出性能に悪影響を与える数μmのゴミが付着していた場合。複数ある工程の中のどこでゴミがついたのか、工程ごとにつぶさに顕微鏡で観察して原因を探ります。地味で泥臭い作業ですが、会社の利益に貢献する、なくてはならない仕事です。

早く、安く、品質よく。お客さまに最高の製品を届けたい。品質・生産量ともに高いプリントヘッドの製造のために、毎日コツコツ改善を積み重ねています。

仕事内容を一言でいうと。

プリントヘッドの心臓部品を安定して量産するために、
製造工程の改善を積み重ねる仕事。

#02

Episode

原因不明の品質不良も
諦めない

柔軟な発想で
アプローチする重要性に
気づいた

プリントヘッドの部材にインク吐出性能を左右するインク流路形状を超微細高精度で安定的に加工する。この工程で、時々数μmレベルでの形状不良ができてしまうという品質不良に長年悩まされていました。そこで、原因追及するために分析調査を実施。たくさんのサンプルを手に、加工状態を顕微鏡でよく観察し、違いを確認しましたが特に問題はなし。SEMという高解像度の走査電子顕微鏡でも観察するなど、半年間も試行錯誤しましたが、品質不良の原因を特定することはできませんでした。

「もうどうしようもないのかもしれない」と諦めてしまいそうにもなりましたが、まだ何かできることがあるのではと考え続け、加工方法を変更するという新たなアプローチを検討。そして、装置の加工条件変更を試行したところ、品質不良率を1/3までに低減することに成功しました。長年悩まされた問題に対して、最後まで諦めず発想を柔軟にすることで、品質不良の低減という目的を無事成し遂げた時には、大きな達成感を得ることができました。

この仕事の一番すきなところ。

品質不良の低減をはじめ、結果が目に見える数字として表れるところ。

#03

Future

製造工程を最適化する
ため、

プリントヘッドのエキスパートへ

目標は、品質不良率”ゼロ”の安定した製造工程を確立すること。そして、プリントヘッド全体の製造工程を把握し、俯瞰した視点で製造プロセスの最適化に取り組んでいくことです。今までは自分の担当部品に注力してきましたが、別の部品の製造工程や役割をもっと知れば、品質不良や生産効率といった各工程間で影響しあう部分を理解できるようになると考えています。そうすると、より根本的な改善施策を検討・提案できるようになるはずだと思います。プリントヘッドのエキスパートとして、あらゆる知見に精通する人材を目指していきたいです。

SIIは若手社員がチャレンジできる環境があります。若手もメイン担当を任せてもらえますし、やりたいことを発信すれば挑戦の機会を与えてもらえます。上司や先輩も丁寧にフォローしてくれる環境なので、安心してチャレンジできるというのもいいところです。これからも改善のアイディアを出し続け、成長の機会を自分の手でつかんでいきたいです。

言われたことだけをやるのはもったいない。
自らやりたいことを発信すれば、
若手の内からチャレンジできる環境がある。