
香辛料、ハーブ、乾燥野菜などの照射食品の検知法は、1996年に欧州標準化委員会(=CEN※European Committee for Standardization)による熱ルミネッセンス法(TL法)が標準分析法として発表されました。このヨーロッパ標準のTL法(EN-1788)では、食品から鉱物質を分離して熱ルミネッセンス(=TL)を測定、評価します。付着鉱物質を分離することができれば、さまざまな食品の検査が可能です。
照射の有無を判定するには、TL測定(T1)後、既知の線量(CENによる方法では1kGy)を照射してTL測定(T2)による標準化法を行います。そのTL比(T1/T2)が ≦0.1を非照射、≧0.5を照射済みとし、0.1〜0.5についてはTL曲線で判定することが提唱されています。