社会貢献
SIIは、いつの時代にあっても社会から必要とされ、信頼される存在でありたいと考えています。事業活動を通じての貢献のほか、ステークホルダーと連携しながら、次世代育成への寄与や地域社会に根差した貢献など、さまざまな社会貢献に取り組んでいます。活動の一部は社員自らが参加しています。
学術・技術振興
SIIは公益財団法人 セイコーインスツル新世代研究財団(以下、ATF)への寄付や業務支援を通じて、社会貢献としての学術振興に寄与しています。ATFは1986年6月にSIIの支援により任意団体として設立されました。その後、より社会的存在意義のある活動をするために1993年6月にSIIからの寄付により財団法人を設立、2012年4月には政府の公益法人改革に伴い公益財団法人に生まれ変わりました。
ATFは異なった発想を持つ人材の交流と議論による専門領域を越えた研究の推進、及び新世代を担う若手人材の育成に寄与し、もって人類社会の発展の基盤となる科学技術の振興に貢献することを目的としています。現在は「ナノサイエンス・テクノロジー」を基盤とし、量子物質や高機能センサーなど次世代の先端領域に力を入れています。
2025年は第3回となる「ATFコンファレンス」を開催し、研究者を中心に100名を越える参加者が交流と議論を深めました。
ホームページ http://www.atf.or.jp/
環境社会貢献活動
植栽活動 -セイコーインスツルの森-
幕張事業所は、2014年8月に千葉県と「法人の森協定」を締結し、千葉県の九十九里浜沿いにある「セイコーインスツルの森」にてクロマツの植栽を行っています。2023年4月には2回目の協定を更新し、植栽したクロマツの成長を見守りながら森づくりを継続しています。2025年度は社員による現況調査を実施し、枯れたクロマツへの対応を含めた今後の活動計画について検討しました。
マングローブの植樹
■Seiko Instruments (Thailand) Ltd.は、2025年7月12日、タイ・サムットプラカーン県のバンプー自然学習センターにおいて、マングローブの植樹および清掃活動に参加しました。この活動は、海岸浸食の防止、自然災害リスクの軽減、温室効果ガスの吸収促進、生態系の保護などを目的としています。当日は社員30名が参加し、マングローブ50本を植樹するとともに、活動プログラムの一環としてカニの放流を行い、沿岸環境の保全に貢献しました。
ウミガメの保護活動
■Seiko Instruments (Thailand) Ltd.は、2025年12月12日、チョンブリ県の海洋ウミガメ保護センターにおいて、タイ海軍航空・沿岸防衛司令部が主催する環境保全活動「Shell Guardians: Turtle Hatchery Clean-Up(ウミガメふ化場清掃活動)」に参加しました。
この活動は、ウミガメの保護・繁殖や、海洋生物種の個体数調整を通じた生態系バランスの回復などを目的としています。当日は社員29名が参加し、ウミガメ保護施設の清掃を行うとともに、保護活動を支援するため、タイ海軍のウミガメ保護基金へ寄付しました。
また、参加者アンケートでは、活動内容や社会・地域への貢献度、活動の継続性に関する項目で全員から高い評価を得ました。
地域清掃活動
SIIの国内外の各拠点では、地域社会への貢献や環境保全の一環として定期的に事業所周辺や沿道などの清掃活動を行っています。
■エスアイアイ・クリスタルテクノロジー(株)では、社会貢献と健康づくりをかねて、毎年10月に近隣の永野川周辺の清掃活動を実施しています。2025年度は58名の社員が参加し、4チームに分かれて担当エリアを清掃しました。
■高塚事業所では毎年6月と10月に地域貢献の一環として事業所周辺清掃活動を行っています。2025年度は、6月に38名、10月に45名の社員が参加し、事業所周辺の美化に努めました。
■大連精工電子有限公司では、社員の健康増進と地域社会への貢献を目的として、毎年社員による清掃活動を実施しています。2025年度は10月に、小黒山への登山とあわせて周辺道路の清掃活動を行いました。当日は60名の社員が参加し、地域の環境美化に貢献するとともに、社員同士の交流を深めました。
育成支援
インターンシップ・工場見学
SIIの国内外の各拠点では、工場見学の受け入れや地元の児童・生徒の就業体験に継続的に協力しています。
■秋田事業所では、育成支援の一環で、2025年9月に地元中学校の職場体験学習として、生徒3名を受け入れました。会社紹介や製造現場での作業を通じて、ものづくりへの理解を深めてもらいました。後日、生徒の皆さんからお礼状をいただきました。
■仙台事業所では、2025年11月に地元中学校の職場体験学習で生徒3名を受け入れました。会社紹介や製造現場での作業を通じて、ものづくりへの理解を深めました。また、プログラムの一つとして、生徒の皆さんには仙台事業所で取り組む生物多様性保全活動の啓発動画制作に挑戦してもらいました。
■エスアイアイ・クリスタルテクノロジー(株)では、2025年度も地元の工業高等学校の就業体験学習(インターンシップ)として、生徒1名を受け入れました。製造現場での実習を中心に3日間のプログラムを実施し、実際の作業を体験していただくことで、ものづくりの魅力や製造現場で求められる技能、コミュニケーションの重要性について理解を深めてもらいました。
地域社会活動
SIIの各拠点では、地域社会との共生を目指し、地域に根ざした社会貢献活動に取り組んでいます。
Seiko Instruments (Thailand) Ltd.では、地域社会への貢献を目的に、さまざまな福祉活動を継続的に推進しています。2025年度は、視覚障がい者教育技術センターへの点字教材作成支援や、貧困者支援に取り組む財団への寄贈を実施しました。
■2025年4月3日、パトゥムターニー県公衆衛生事務所環境衛生部門および関係者60名がSeiko Instruments (Thailand) Ltd.(以下、SIT)を訪問しました。参加者は環境汚染防止の取り組みや排水処理プロセスを視察するとともに、統合的な公害・生活環境問題管理に関する実地研修に参加しました。SITは、環境マネジメントに関する知見や取り組み事例を共有し、地域における環境保全活動および公衆衛生分野の人材育成に貢献しました。