SPRONの高強度1 SPRONの高強度2
引張強さ画像_SR510

『SPRON510』は時効硬化型Co-Ni合金であり、熱処理温度を調整することで引張強さ、硬さ、伸びを幅広く制御できます。

当社試験条件下では、約600℃の時効処理により引張強さは最大約2,900MPa、硬さは600HV超まで向上しました。また、伸びは600℃付近まで大きな変化がみられず、高強度化と延性を両立できることが確認されています。さらに700℃以上の熱処理では伸びが向上し、成形加工性を重視した特性への調整も可能です。そのため、設計に必要な強度を確保しながら加工工程に適した材料状態を選択でき、用途や製造プロセスに応じた柔軟な特性設計が可能です。

NS線図

 73%加工材の当社疲労試験条件下において、『SPRON510』は1000万回レベルの繰り返し負荷に対して、未時効状態でも約800MPaの疲労限度を示しました。さらに525℃×2時間の時効処理を施すことで、疲労限度は約900MPaまで向上しています。そのため、繰り返し荷重を受けるばねや精密部品において、長寿命化や高応力設計に貢献します。

熱特性-2

当社試験条件下では、『SPRON510』の冷間加工材は-196℃の極低温環境においても約2,200MPaの高い引張強さを示し、高温側においても700℃付近まで優れた強度を維持しました。一方、焼鈍材は広い温度範囲で機械特性の変化が比較的小さく、良好な加工性と安定した特性を両立しています。そのため、『SPRON510』は高強度が求められるばね・精密部品から、加工性を重視する複雑形状部品まで、用途に応じて最適な材料状態を選択できます。 

SUS631-Hを上回る引張強さを示します。

ひずみ時効型合金であるため、その加工率と熱処理を調整することで強度を向上させます。

静的負荷や動的負荷によるへたり(弾性の低下)が小さく、微小バネでも大きなバネ加重が得られます。

100万回繰り返し試験後のへたり率はピアノ線の約6分の1です。

48%HBr(臭化水素酸)、36%HCl(塩酸)による耐食性の試験では、SUS316Lに勝る耐食性を有します。

透磁率が大変低く、冷間加工率を高めても急激な変動は起りません。

磁性を嫌う測定・分析器などの部品に適しています。

『SPRON510』は、高強度・優れた復元性・高い耐食性・非磁性といった4つの特長を兼ね備え、他の金属材料では得られない性能を製品にもたらします。詳細な特性や活用事例については、上部のバナーからご覧ください。

SPRON510の化学組成
SPRON510の基本特性

『SPRON510』は、Co(コバルト)とNi(ニッケル)を主成分とし、Cr(クロム)およびMo(モリブデン)を含有する弊社独自のCo-Ni系合金です。最大2940MPaの引張強さ、最大5684MPaの抗折力、最大Hv.800の硬さを有するとともに、216~225GPaの高い縦弾性係数と非磁性を兼ね備えています。

  • 歯科医療機器
    歯科医療機器
  • 産業機械

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  • MFC

    MFC

『SPRON510』は、医療機器、精密機械、半導体製造装置、流体制御機器など、高い信頼性が求められる用途で採用されています。特に、腐食性が強い環境下で耐久性と安定性が求められる部品に適しており、製品の長寿命化や品質向上に貢献します。

STEP_FLOW

「要求性能を満たす材料をさがしている」「既存材料では寿命や耐食性に課題がある」といったお悩みに対し、『SPRON510』はお客様の図面や要求仕様に基づくカスタムメイド部品として対応します。図面確認から試作、評価、量産立ち上げまでお客様とともに開発を進め、Co-Ni系合金の特長を生かした最適な部品使用をご提案します。カタログ品では実現が難しい要求にも対応し、お客様の設計意図や求める性能の実現を支援します。

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『SPRON510』に関する技術相談や材料選定のご相談を承っています。「部品の寿命を向上したい」「耐食性を改善したい」「既存材からの置換を検討したい」など、設計段階からお気軽にお問い合わせください。

カタログダウンロード

「どのような特徴を持つ材料なのか知りたい」「どのような用途で採用されているのか確認したい」という方に向けて、『SPRON510』の材料特性や用途事例をまとめたカタログをご用意しています。自社製品への適用可能性や、既存材料との比較検討、材料選定の初期検討にぜひお役立てください。

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