気候変動

「脱炭素社会」の実現に向けて、企業が果たすべき役割や責任はますます大きくなっています。同時に、自然災害の多発など、気候変動による事業上のリスクは年々高まってきています。
SIIは、ものづくりの現場での省エネ活動はもとより、各事業会社が提供する製品・サービスにいたるまで、全事業活動を通じて温室効果ガスの排出量削減に努めています。これらの活動を継続しながら、再生可能エネルギー導入など、脱炭素に向けた取り組みをさらに強化していきます。

2020年度の総括と今後の取り組み

2020年4月に行われたセイコーホールディングスグルーブ内での大幅な事業再編により、SIIはウオッチ事業をセイコーウオッチ(株)に移管、また、研究開発・生産技術開発機能をセイコーホールディングス(株)に移管しました。これらに加え、コロナ禍の影響もあり、CO2排出量をはじめとするSIIの環境負荷も大きく減少しました。

CO2排出量削減の活動としては、設備の効率的な運用などの継続的な取り組み、照明器具などのLED化や設備更新にも努めました。また、海外拠点では再生可能エネルギーを導入しました。

今後は中長期的なビジョン、目標値を再設定し、脱炭素に向けた取り組みを加速していきます。

国内拠点CO2排出量の推移
国内CO2排出量 28,699 tーCO2 前年度比 -32.3% 13,666 tーCO2削減

■Scope別CO2排出量

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
Scope2 65,855 65,687 38,952 38,781 25,527
Scope1 7,094 6,310 3,585 3,584 3,172
合計 72,949 71,997 42,538 42,365 28,699

※端数処理の関係で合計が合わない項目があります。

 ■CO2排出係数の見直しに伴い、2019年度以前のCO2排出量も再算出しています。
*電気は、温対法「電気事業者別排出係数」を使用
*燃料は、温対法「燃料種別の発熱量」、「燃料の使用に関する排出係数」を使用
*冷温水は、供給業者提供の排出係数を使用
*2020年度よりテナント、社用車なども集計対象
*使用量が特定できない店舗、倉庫などは、床面積から電力量を推定

 


海外拠点CO2排出量の推移
海外CO2排出量 30,173トンーCO2 前年度比 -36.9% 17,365トンーCO2削減

    ■凡例

  • SIT:Seiko Instruments (Thailand) Ltd. 
  • DSI:大連精工電子有限公司
  • SITS:精工電子技術(上海)有限公司

■Scope別CO2排出量

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
Scope2 48,732 46,798 48,300 47,334 29,708
Scope1 415 400 427 473 464
合計 49,147 47,198 48,727 47,807 30,173

※端数処理の関係で合計が合わない項目があります。

 ■CO2排出係数の見直しに伴い、2019年度以前のCO2排出量も再算出しています。
*電気は、IEA「Emission Factors 2020」を使用
*燃料は、温対法「燃料種別の発熱量」、「燃料の使用に関する排出係数」を使用
*使用量が特定できない店舗、倉庫などは、床面積から電力量を推定

■ 再生可能エネルギーの導入

タイのSeiko Instruments(Thailand)Ltd.のNavanakorn工場では、工場敷地に太陽光パネルを設置し、2021年6月より太陽光発電システムの稼働を開始しました。今回の規模は0.7MWpになります。Seiko Instruments(Thailand)Ltd.はセイコーインスツルグループの中でCO2排出量が一番多い事業会社です。今後も計画的に太陽光発電を導入し、CO2排出量の削減に取り組んでいきます。

敷地に設置した太陽光パネル
敷地に設置した太陽光パネル

■ エネルギー効率向上プロジェクトへの参加

Seiko Instruments(Thailand)Ltd.のGateway⼯場では、代替エネルギー開発・効率局(以下、効率局)が主催する「エネルギー効率向上プロジェクト」に参加しました。このプロジェクトは、効率局が⼯場におけるエネルギー効率基準を設定するにあたり、企業に調査協⼒を求めるものです。Gateway⼯場は、効率局によるチラーの電⼒使⽤量調査などの実地調査に協⼒しました。効率局からはプロジェクト参加に対し感謝状が贈られました。

感謝状
感謝状

【2019年度の事例】

■ Seiko Instruments(Thailand)Ltd.の2つの工場ではタイの工業省が主催するGreen Industry ProjectにおいてLevel 3 に認定されています。Green Industry Projectは、タイの工業省が「環境を配慮した工業発展を実現するため」に設けている制度で、各企業の環境活動に応じてLevel 1からLevel 5までのレベルで認定します。Seiko Instruments (Thailand) Ltd.が取得しているのはLevel 3「Green System」で、体系的な環境マネジメントを有していることが認められました。
Seiko Instruments(Thailand)Ltd.はSIIグループの海外拠点の中でCO2排出量が一番多い拠点であり、2010年よりエネルギーに特化したマネジメントシステムを構築しています。PDCAを回しながら、既存エネルギー設備の運用状況の点検や保全、計画的な空調設備の更新、インバータ付きコンプレッサーの導入、照明のLED化などを推進してきました。今後もこのマネジメントシステムの有効性を高めながらGreen Industry Projectにおいては高いレベルの認定を目指し、エネルギーの有効利用とCO2の削減に努めていきます。

認定書
省エネ推進担当者と認定書
事例:継続的にLED化を推進
事例:継続的にLED化を推進